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本記事では、大学院生・ポスドクの方向けにバイオ(生物)系の就職活動について紹介しています。
前半は、大学院生・ポスドクの就活に特化しているアカリク就職エージェントを紹介し、後半は就職活動方法を書いています。
大学院生・ポスドクの方ならアカリク就職エージェントはおすすめです。
- 大学院卒・ポスドク向けに特化した新卒用就職エージェント!
- 企業からスカウトが来る!
- エージェント担当者も大学院卒!
- 登録するだけで非公開求人を見られる!
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バイオ(生物)・ライフサイエンス系の研究について
バイオテクノロジーは、自然界の生物の特性や能力を応用し、人々の生活や産業に利用するために重要な役割を果たしている研究分野です。
生物の細胞やDNA、たんぱく質などの分子機能を研究し、それを改良したり模倣をしたりすることで、一つの技術として用いることを目的としています。
理系の研究分野の中でもバイオ系は、履修する学生が多く様々なジャンルが存在します。
そのため、一口にバイオ系と言っても大学や学部によって異なるタイプの研究がなされています。
主な分野としては、遺伝子工学と呼ばれる植物などの遺伝子を操作して、より有用な品種を作るものがあります。また、分子生物学や、たんぱく質工学なども日本で積極的に研究がなされています。
バイオ系の研究は歴史が古いですが、本格的に実用化に向けた開発が始められたのは1970年代です。
そのため、まだまだ画期的な技術やアイディアが生まれていますし、様々な産業に応用される可能性も秘めています。これからニーズが増えていくことも考えると、将来性のある分野と言えるでしょう。
バイオ(生物)系の新卒就職活動の現状
バイオは将来性のある産業と言いましたが、それでは売り手市場かと言えばそうではありません。特に、大学院/ポスドクの研究の経験を生かして就職するとなると簡単ではありません。
というのも、バイオ関係の新卒募集の数が少ないからです。
生命科学系の学部・大学院がある大学は多いですが、一方でバイオ系事業を持つ企業はそれほどありません。バイオテクノロジーを利用した研究開発には莫大なコストがかかるため、企業の参入障壁が高く、企業数が増えにくいのです。
昔よりはバイオベンチャーの数は増えましたが、そもそもバイオベンチャーは新卒採用に積極的ではありません。
大学院生/ポスドク向けの新卒就職エージェントがある
就職エージェントとは?
本記事の後半に詳しく書いていますが、大学院生にしてもポスドクにしてもバイオ(生物)系の知識や経験を活かして就職をするのは簡単ではありません。
推薦や研究室のツテがあればよいですが、その方法も昔と違って今は簡単ではありません。自力で就職活動を行うだけでは、思うような結果を得られないことも多いのです。
そこで、新卒向け就職エージェントの出番です。
就職エージェントとは以下を行ってくれる担当者であり、就職のプロフェッショナルです。就職エージェントへの登録は無料です。
- 募集している企業を紹介してくれる
- エントリーや種類提出、面接日程の調整をしてくれる
- 選考結果や企業からのフィードバックをもらえる
- エントリーシート(ES)の添削やアドバイスをもらえる
大学院生/ポスドクは直接企業とメールをしたり電話をする必要はありません。すべて就職エージェントがやってくれます。選考や内定の辞退もエージェントが企業に伝えてくれます。
就職エージェントと就職サイトは異なる
似たサービスにリクナビやマイナビなどの就職サイトがありますが、これらとは異なります。
就職サイトはあくまでも求人情報を公開するだけで、後は就職活動をする本人が検索して気になった企業に応募をすることになります。
しかし、就職エージェントの場合は、登録者のスキルや学歴、就職先の希望などを確認した上で、それに合った候補企業を見つけて紹介してくれます。
膨大な求人情報の中から、それぞれの条件に適った企業をマッチングしますので、企業研究の手間が省けるうえ、自分では気づかなかった企業を見つけられる可能性があります。
就職エージェントでは、登録者の学生/ポスドクに対して専任のアドバイザーもしくはコンサルタントが付きます。
たとえば、履歴書をどのように書いたら効果的なアピールができるのかを教えてくれたり、面接の際の受け答えの準備を一緒にしてくれたりします。単に求人情報を教えてくれるだけでなく、就職を成功させるまで一貫したケアをしてもらえます。
スムーズに内定を取るために就職エージェントを利用した方が良い理由
就職エージェントは、特に大学院生・ポスドクの就職活動を有利に進めるために役立ちます。
というのも、そもそもバイオ(生物)系の研究内容は非常に多岐に渡り、学生側も企業側も求めている企業/人材となかなか出会えません。
新卒採用は、業界や企業の範囲が広く絞り込むが難しいからです。自分が持っているスキルとマッチする求人を発見するのに苦労してしまい、就職候補すら満足に見つけられないという事態になりかねません。
その点、就職エージェントに自分の研究テーマや希望する企業を伝えれば、それを加味したうえで条件に合う企業を紹介してくれます。また、企業側が具体的にどんな研究開発をしているのかについても、内部情報を調査してくれます。そのため、エントリーする前に可能性があるか割とわかります。企業ごとにエントリーシート(ES)を書くだけでも一苦労なので、なるべく空振り率は避けるべきです。
今まで研究に専念してきたので、就職活動の面接対策やエントリーシート、履歴書の書き方などは考えたことがない人もいるでしょう。
その点就職エージェントは、それぞれの企業に合わせて、どんな内容の書類を作ったら良いのか、面接ではどんなことを気を付けたら良いのかを具体的に教えてくれます。サポートがあると分かっているだけでもストレスを減らせますし、きちんと準備して臨めば緊張を和らげることもできます。結果として採用のチャンスを高めることになりますので、大きなメリットです。
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アカリク就職エージェントの特徴
アカリク就職エージェントの特徴は4点あります。
- 大学院生(修士・博士)とポスドクに特化
- 担当エージェントは全員大学院卒以上
- 研究職系の非公開求人を持っている
- 地方からでもサービスを受けられる
順番に説明します。
大学院生(修士・博士)とポスドクに特化
アカリク就職エージェントは、大学院生(修士・博士)とポスドクの新卒就職活動に特化しています。
つまり、アカリク就職エージェントが持っている新卒の求人は大学院生/ポスドク向けがほとんどで、自ずと研究職系の求人が集まっています。
アカリクへ求人を渡す企業側も当然ながら大学院生/ポスドクを求めています。企業側も、大学院生(修士・博士)/ポスドクが多く登録しているアカリクへ新卒人材の紹介を依頼するのはメリットがあります。
担当エージェントは全員大学院卒以上
アカリク就職エージェントの担当エージェントは、全員が大学院卒以上です。もちろん、博士号取得者や元ポスドクも在籍してます。
すなわち、エージェント全員が大学院生/ポスドクの就職活動経験者です。研究内容や大学院生/ポスドク特有の悩みも理解してもらえます。
院生やポスドクの方の中には、就活をしないといけないと思っているものの、具体的にどんな企業が自分に向いているのか、自分の経歴でアピールできるところはどこなのかと悩んでいる方も多くいます。
そこで、まず担当エージェントが研究実績や専攻内容、求職者の希望などをじっくりとヒアリングします。
その上で、どんなキャリアを築いていったら将来につながるのかを提案していきます。こうして、あいまいだった就活についてのイメージをはっきりとしたものにできます。
就職活動をしたいと思っているものの、毎日の研究で忙しく十分に時間が取れないことが多いというのもよく知っています。
そのため、アカリクではエントリーや面接のスケジュール調整にも気を配っています。面接日程の変更も、直接企業に伝える必要がないため、遠慮せずにエージェントに伝えましょう。
研究職系の非公開求人を持っている
アカリクでは多数の非公開求人を持っています。非公開求人とは、企業側が一部の就職エージェントなどにだけ公開している人材募集求人です。就職エージェントに登録することで見られるようになります。
通常多くの求人は、一般的な就職サイトのように誰でも検索して閲覧できます。
しかし、企業によっては高度なスキルを持つ人材に絞り込んで求人をしたいので、一般公開をしないというケースもあります。競争が少ないので通常の求人よりも内定率は高くなりやすいです。
学生のときはどこの企業がどのような事業をしているのかわかりにくいです。知られていないが実はバイオテクノロジーで有名な企業はたくさんあります。
- 味の素は細胞培養用の培地を販売していますし、タンパク質発現のサービスも行っています。
- ヤマサ醤油は診断薬部があり、抗体や酵素を製造・販売しています。
- ヤクルトが販売するセルラーゼ(セルロースを分解する酵素)は世界中で有名です。
- 日本ハムは古くから食品検査のELISAキットを事業としていますし、動物用体外診断薬もあります。
皆さんの知らない企業や事業は数多くあります。就職エージェントにどんどん紹介してもらってください。
地方からでもサービスを受けられる
バイオ系の求人は都市部の企業が多いですが、アカリク就職エージェントのサービス利用は地方在住の方でも問題ありません。
エージェントとの相談などはオンラインでも行っていますので、現在住んでいる場所からウェブミーティングでサービスを利用できます。
その他:新卒一括入社以外の求人がある
一般的に入社のタイミングとされる4月以外の時期であっても、アカリク就職エージェントでは求人を紹介してもらえます。ポスドクなどは新卒の就職活動と時期が合わないケースもあります。まずはエージェントに相談してみましょう。
こうした充実したサービスを提供しているアカリク就職エージェントは、すべてが無料です。
そのため、費用の面での心配を一切せずに利用できるのもメリットです。登録する時にも就職が決まった時にも、費用が請求されることはありませんので安心です。アカリクの運営はすべて企業からの支払いによって成り立っていますので、学生・ポスドク側が負担することはありません。
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アカリク就職エージェントの評判・口コミ
アカリク就職エージェントの評判を調べるため、クラウドワークスとツイッターで調査しました。
利用者の評価:クラウドワークスでの調査
まず、クラウドワークスでアカリク就職エージェントを利用者したことのある方に感想を書いていただきました。
評判・口コミ1:大学院生に強い転職エージェント!良い意味で想定していなかった企業を紹介してもらえました!
評判・口コミ2:第一志望の企業から無事内定をもらえました!アカリクのおかげだと思いました!
コンサルが自分の希望に合った求人を見つけてくれたり、アドバイスをくれて頼りになりました。面接のスケジュールもこちらの都合に合わせてセッティングしてくれます。
結果的に面接を受けた複数企業から内定を得られ、無料で利用できるのははとても驚きでした。
面接時、自分の研究内容をとても良く評価してくれる企業が複数あって好感触でした。無事第一志望のところから内定をいただいたですが、アカリクのおかげだと思いました。
評判・口コミ3:文系の大学院生も利用!苦労したが納得のいく就活ができた!
就活のスタートにあたり就職課の人たちから文系の院生は求人が少ないという事実を突きつけられて、実際に全く内定を得られなくて焦っていました。
そうしたときに先輩に教えてもらったのがこのアカリクでした。当たり前ですが、大学院生向けの求人が豊富です。就職浪人も覚悟してましたが、おかげさまで私も納得のいく企業から内定をいただきました。
卒業前仕事が決まりとてもうれしく思っています。理系の院生に比べて求人少ない文系にとって頼りになるサービスでした。
\行動しないと始まらない!/
利用者の評価:ツイッターでの調査
続いて、ツイッターでアカリク就職エージェントの評判・口コミを調べました。
評判・口コミ1:アカリクはおすすめ!
ぼくはアカリクを勧めます
午後11:02 · 2021年5月24日Twitter for iPhone
評判・口コミ2:アカデミアに残りたいけどアカリクに登録しておく!
評判・口コミ3:アカリクのイベントに参加する!
評判・口コミ4:とりあえずアカリクに登録した!
評判・口コミ5:アカリクに登録してみた!
評判・口コミ6:アカリクのプロフィール書いた!
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評判・口コミ7:アカリクの製薬セミナーが良かった!
評判・口コミ8:学部生もアカリク使ってほしい!
評判・口コミ9:アカリクが良さそうだとは思っていた!
評判・口コミ10:アカリクの合同説明会で外資系に興味を持った!
評判・口コミ11:第一三共のプレゼンに惹かれた!
評判・口コミ12:アカリクの登録プロフィールを見てもらえた!
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アカリク就職エージェントの運営元
アカリク就職エージェントの運営元は株式会社アカリクです。新卒向けの就職エージェントサービスだけではなく、研究職特化の転職エージェントサービスもあります。
会社名 | 株式会社アカリク |
---|---|
会社名(英語) | Acaric Co., Ltd. |
URL | https://acaric.co.jp/ |
創業 | 2006年11月 |
設立 | 2010年5月 |
代表者 | 代表取締役社長 山田 諒 |
資本金 | 1億1500万円 |
決算月 | 9月 |
所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-1-5 青山第一田中ビル2階 地図を見る |
電話番号 | 03-5464-2125 |
主な事業内容 | 採用・キャリア支援事業 - 大学院生、院卒社会人のための求人情報サイト「アカリク」の運営 - 新卒大学院生(修士/博士)・院卒社会人・ポストドクター・研究者に特化した人材紹介サービス - 就職・キャリア構築のための各種イベント・セミナーの企画運営 - 企業・大学キャリアセンター向けの採用コンサルティング 学生スタートアップ支援事業 - 学生のスタートアップを支援する「アカリクVALUATOR」の運営 - アプリ開発コンテスト等イベントの企画運営 研究・教育支援事業 - 「Cloud LaTeX」日本語などのマルチバイト言語に初めて対応した無料のLaTeXオンラインコンパイルサービス |
有料職業紹介事業許可番号 | 13-ユ-304697 |
バイオ(生物)系大学院生/ポスドクの主な民間就職先
ここからはバイオ(生物)系大学院生/ポスドクの就職活動について説明します。
まずは主な就職先候補です。
- ヘルスケア(製薬・診断薬など)分野
- 食品分野
- 化学分野
- 医療機器・診断機器・理化学機器分野
- 環境・エネルギー分野
ヘルスケア(製薬・診断薬など)分野
製薬や診断薬メーカーなどヘルスケア業界は、バイオ系人材のニーズが比較的多いのが特徴です。
ただし、ヘルスケア産業は学生からの人気が高く、バイオ系だけでなく他の学部からの応募も多くなりますので、全体的に競争が厳しくなることは覚悟しておいた方が良いです。
製薬や診断薬メーカーは医学・薬学・化学系の大学院生/ポスドクが最初に考える就職先です。
ヘルスケア産業は、多くの人々の命と健康を守るためのやりがいある仕事に携われるのがメリットです。また、純粋な基礎研究を行う企業は減りましたが、大手製薬企業では基礎研究寄りのテーマもあります。
食品分野
食品メーカーでもバイオ関連の募集があります。特に醸造や発酵関連の知識と技術を持つ人材は、重宝される存在です。大企業はもちろんのこと、地方の中小企業でもこうした人材を求めているケースもあります。
醸造や発酵を利用した食品は昔から存在するということもあって、安定して求人案件が見られます。時代の流れによってニーズが増しているのは、機能性食品の開発分野です。機能性食品に関しては、小規模の企業というよりも大企業が注力しています。
現在の研究テーマは食品と一切関係ないからといって食品メーカーを候補から外さないでください。学生で気づく人は少ないですが、 実は食品メーカーは裏でバイオ事業を行っていることがそこそこあります。
先程就職エージェントのところで述べましたが、再度記載しておきます。
味の素は細胞培養用の培地を販売していますし、タンパク質発現のサービスも行っています。
ヤマサ醤油は診断薬部があり、抗体や酵素を製造・販売しています。
ヤクルトが販売するセルラーゼ(セルロースを分解する酵素)は世界中で有名です。
日本ハムは古くから食品検査のELISAキットを事業としていますし、動物用体外診断薬もあります。
培地、抗体、酵素、ELISAキットは、バイオロジー研究でよく使っているツールではないでしょうか。是非食品メーカーもチェックしてみてください。
化学分野
化学産業分野でもバイオ事業を展開している企業はあります。特にファインケミカル(価値の高い機能性化合物)を開発している大手企業に多いです。
住友化学はバイオサイエンス研究所がありますし、日産化学も生物科学研究所があります。積水化学も検査薬などのメディカル事業部門があります。旭化成はバイオ医薬品のプロセスツールを開発していますし、診断薬事業部もあります。
医療機器・診断機器・理化学機器分野
医療・診断・理化学機器メーカーでも新卒でライフサイエンス系の人材を求めるケースが見られます。検査機器は、ハードウェア、ソフトウェア、試薬がセットで開発・販売されるので、試薬の方でバイオロジーの知識を活かせます。
統計学やデータサイエンスが得意であれば、ソフトウェアの方でも活躍できるかもしれません。
環境・エネルギー分野
環境・エネルギー産業分野でもバイオ系の求人はあります。しかし、それぞれの企業によって開発を進めようとしている技術は異なるため、一口に環境分野と言っても企業ごとに内容を細かくチェックしないといけません。
化石燃料に頼らないバイオエネルギー資源を開発したり、バイオ技術を用いたゴミ排出量の削減を目指した技術を開発している企業がターゲットです。皆さんがこれらに近い研究をしているならば、このジャンルで求人を探してみるのも一つの選択肢でしょう。
SDGsの推進によって、世界的に環境負荷を減らすための革新的な技術開発を進める企業が多くなっています。
日本も比較的環境問題への関心が高いです。業界としてこれから成長することが期待されていますので、将来性を考えて就職先を見つけたいという人にもよいでしょう。
一方で、日本国内ではまだまだ市場が小さいのが課題となっています。
そのため、企業としても積極的に人材投資をしているところは多くありません。求人数も他の業界に比べると少ないですし、新卒というよりもすでにある程度の実績を持っている中途採用者を求める企業が多いというのが現状です。
ここまで見てきたように、バイオ(生物)系求人は主に5つの分野に分かれています。
- ヘルスケア:生命に直接関わる分野です。製薬や診断薬の業界です。
- 食品:食料もしくは飲料加工や農業、畜産などの業界です。
- 化学分野:化学企業がヘルスケアの事業を持っているケースもあります。
- 医療機器・診断機器・理化学機器:検査試薬もセットで開発されます。
- 環境・エネルギー分野:企業数は多くないが世界の関心は高い
どの分野に就職できるは、やはり学生側が持つ専門性に左右されます。大学や大学院の時代にどんな研究に携わってきたかで、業界や企業候補が限定されます。
まずは広く、自分が持つスキルや研究経験がどの分野に向いているのかを自己分析してください。また、軸となるバイオ系の専攻課程と共に、サブとなる専門知識を持っているかもポイントとなります。バイオだけでなく化学系の研究も組み合わせて行ってきたのであれば、より化学業界に進める可能性が高くなります。
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バイオ系大学院生の新卒就職状況
バイオ(生物)系大学院生/ポスドクの新卒採用が厳しい理由
学生の数に比べて全体的に求人数が少ない
バイオ系の新卒採用は、学生の数に比べて全体的に求人数が少ないため厳しい状況が見られます。
それに加えて、大学院生/ポスドクということになるとさらに枠が狭められることになります。
もともと、大学院卒という経歴はどの業界においても、採用枠が狭く難しい傾向が見られます。その理由としては、すでに専門分野がかなり限定されているため、当人が持っているスキルや経歴にぴったりとマッチする業務が見つけづらいという点が挙げられます。
研究分野における就職に限定されがち
また、大学院生ということになると、研究分野における就職に限定されがちという点も関係しています。
企業が採用を行う人材のうち、研究開発部署に属する人員の割合はかなり少ないのが現状です。
また、研究開発部署ではあまり人員の入れ替えがないため、採用そのものが不定期になることが多いというのも留意したい点です。新卒ではなくすでに実績を積んでいる中途採用やヘッドハンティングによる登用も一定割合あります。むしろ中途採用が中心の企業もあります。
もちろん、研究職以外にも大学院生/ポスドクを求めている企業はありますのでそちらもチェックしておきましょう。
学部卒の新卒より年齢が高い
すでにある程度の年齢に達しているというのも、採用する企業側にとっては躊躇する要素となることもあります。
新卒採用という枠では、企業にとって教育しやすく新しいことを覚えてもらえる人材を求めるものです。
一方で、博士やポスドクとなると年齢は30歳前後で、ある程度研究領域が固定されています。日々の業務を進める上で、年下の上司や先輩の下で働くシーンも出てくるので、職場管理という面でも難しさを懸念する採用担当者もいます。
このように、全体的に大学院生/ポスドクというだけでも、就職の幅が狭まってしまう点に留意しなければなりません。もちろん、より高度な専門知識と研究実績がありますので、うまく条件に適う業界もしくは企業を見つけることができれば、学部卒よりもはるかに強いアドバンテージを得られます。
しかし、一般的には厳しい状況が見られるということを意識した上で、就職活動に臨むべきです。こうした意識があれば、学歴や研究実績だけに頼らず就職活動を有利に進めるための努力をする気持ちにもなれます。
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バイオ系大学院生が就職を有利に進めるためのポイント
エントリーする企業をしっかり調査する
専門性が高いことから、大学院生・ポスドクが就職を目指すためには、まず自分が持っている経歴を生かせる業界や企業を探すことが肝心です。的外れな企業にエントリーしても結局通過せず、徒労に終わります。
その点で就職エージェントは利用すべきです。
それぞれの研究テーマをと把握した上で、全国の求人の中から条件に適ったものをマッチングしてくれるサービスなので、よりスムーズに就職先候補を見つけられます。自分の努力だけでなく、積極的にこうしたサービスを利用して就職活動を始めることで成功率は高まります。
自分の研究を整理しておく
自分の武器を効果的にアピールするということも、就職を確実なものとするためにはどうしても欠かせません。
まずは、大学や大学院でどんな研究をしてきたのかを、分かりやすく説明できるようにしましょう。その上で、希望する企業にとってその経歴がどのように役立つかを、納得させられるようにします。
同じ内容の研究を経てきた求職者というのは他にもたくさんいますので、しっかりとアピールできるかが重要なのです。単に履歴書などに情報を記載するだけでなく、面接で上手に説明できるように準備しておきましょう。
そのために一度、自分の研究手法や実績などをまとめておくことです。研究内容によっては文章だけでは分かりづらいこともありますので、図なども作ってわかりやすくします。こうした視覚的な資料があると、自分の頭の中が整理されるだけでなく、研究概要を企業やエージェントから求められたときにも使えます。採用担当者も就職にかける熱意を感じ取ってくれますので、良い印象を受けることになります。
新しいことも学ぶ姿勢を見せる
面接において企業の採用担当者から新しいことを学ぶ意欲がありそうかチェックされることがあります。これは学部生もですが、特に大学院生/ポスドクに対しては採用担当者も慎重です。
これに関しては、エントリーシートや面接で「これまでやってきたことにこだわらず新しい知識や技術を取り入れる」的なことを盛り込んでおきましょう。そもそも研究は何かしら新規性があるわけですから、大学院生もポスドクも常に新しいことをやっています。
面接では語尾をはっきり言う
面接における対応の仕方も、重要なポイントのひとつです。
研究開発の部署だと顧客や取引先の人に接することはほぼないので、あまり対人関係に注意を払わなくても良いと考えている人もいます。しかし、会社にとっては、同じ部署内でも同僚や上司とコミュニケーションを上手に取れる人や、指示に素直に応じてくれる資質を持っているというのは重要な点です。
そのため、最低限のコミュニケーション能力を持っているということを、面接を通して示しましょう。よくある面接対策本だと、「ハキハキと大きくな声で話す」や「相手と目線を合わせる」など書かれていますが、あまり言われていないポイントをひとつお伝えます。
個人的に面接で心掛けていることは、「語尾をはっきり言う」ことです。例えば、「~ということです」「~してきました」と最後の部分をしっかり言い切ることです。語尾をはっきり言うだけでハキハキ話しているように聞こえます。日常会話で練習できますのでお試しください。
アカリクでは模擬面接など面接練習の講座もあります。ご興味あればチェックしましょう。
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ポスドク特有の就職活動の事情
ポスドクとはポストドクター(Postdoctoral Researcher)の略で、博士研究員のことを指します。博士号を取った後にも大学院など研究機関に留まり、研究を続けている人です。
ポスドクは原則任期があり、一定期間だけ研究を続けますが、最終的にはアカデミアでテニュア(任期なし)のポジションを目指している人が多いです。
しかし、すべてのポスドクがアカデミアで研究を続けられるわけではありません。むしろその数は非常に少ないです。就職するとなっても、ポスドク採用に理解のある企業はまだまだ少ないです。
ポスドクの民間就職状況が厳しいのには理由があります。
まず、大学院生の就職と同じように、すでに専門分野が固定されてしまっていて、凝り固まった人材として見られることが多いからです。
具体的には、ずっと研究機関での生活を送ってきたため、ビジネスマンとしてのマナーや働き方、生活習慣などを新たに身に着けるのが難しいのではないかと思われてしまうこともあります。
年齢も高くなっていますので、新卒採用としては適当な雇用条件や役職を用意するのが難しいという現実もあります。
もちろん、すべてのポスドクがそういう人材であるわけではなく、すぐに社会人として即戦力となれる人も多くいます。しかし、一般的なイメージとして浸透しているものもありますので、就職活動を始めてもなかなか良い反応を得られないこともあります。
もともとバイオ系の大学院生でも就職は厳しい状況にありますので、ポスドクとなった場合さらに厳しさが増すことは覚悟しておくべきかもしれません、
ポスドクが就職を果たすためのポイント
新卒採用枠か中途採用枠のどちらで応募すべきか確認する
ポスドクが就職活動をスタートさせる場合、新卒採用で応募する場合と中途採用で応募する場合があります。
ポスドクには雇用契約があって給与が支払われていますので、正確には中途採用(転職)に該当します。しかし、企業によっては新卒枠で募集していることがあります。
どちらで応募するかで専攻過程が異なりますので、事前に企業や就職エージェントに問い合わせましょう。アカリク就職エージェントは新卒向けサービスですが、ポスドクも受け付けています。
高度な研究の知識や経験が求められている
ポスドクとして今まで培ってきた高度な専門性についてアピールすることが肝心です。企業は専門知識や技術が欲しいからポスドクを採用します。専門性の低い人材でいいなら人件費の安い学部卒を募集します。
具体的にどんな研究をしてきたか分かりやすく説明できるようにしましょう。
面接担当者の中には、難しい学術的な内容を理解できる人もいますが、人事部や事業部長となるとポスドクレベルの知識には付いていけません。
そのため、一般の人でも分かるような、かみ砕いた説明ができるように準備しておきましょう。
その際、自分の知識・技術をどのように企業に役立てられるかもできる限り盛り込みましょう。
会社にとっては、いくらすごい研究をしてきても、それが事業に役立たなければ意味がないからです。
なお、自分の知識・技術がそのまま企業の事業に当てはまるケースはまれです。この部分は役に立つと思うのレベルで結構です。
また、仕事に対する熱意を見せるというのもポイントです。企業の利益には興味がないでは通過しません。
面接を受けている会社に入ることができたら、どんなことに取り組んでいきたいか、自分のどんな点が会社に貢献できるかを説明できるようにしておきます。このように、一人の社会人としての魅力を分かってもらえるようにしましょう。
推薦枠だけに頼らない
理系のポスドクや大学院生の中には、一般の就職は難しいとしても、推薦枠やツテがあるから問題ないと感じている人もいます。
大学院とつながりのある企業に、教授推薦で入るという手段です。確かに、以前は推薦枠で就職できるケースは多く、自分の好きな研究を続けられる企業に仕事場を見つけられる人もいました。
昔は今よりも就職・採用活動の方法が多様でなかったため、企業側も付き合いのあるアカデミアの研究室から人材を紹介してもらえるのはありがたいことでした。
しかし、現在は以前のようには行かなくなっています。もともとバイオ系の研究を行っている企業の数が少ないということもありますが、推薦枠自体が少なくなっています(そもそも基礎研究寄りの研究室は推薦枠がありません)。工学系だと推薦枠が多めですが、バイオ系は少ないのであまり期待し過ぎないようにしましょう。
大学院で企業との共同研究を積極的に行っているのであれば、推薦枠もあるかもしれません。
と言っても、推薦されれば即採用というわけではなく、書類選考や面接を経て採用となることには変わりがありません。採用のチャンスを高められるよう、事前の準備と対策をすべきことには変わりがありません。
就職を確実なものとするためには、推薦枠だけでなく自由応募も検討し、複数のルートを同時に進めていった方が良いです。
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研究職を目指す注意点
年収が高いわけではない
博士研究員だからといって、他の人より給与が良いわけではありません。どの企業も賃金テーブルで年齢と役職に応じて給与が定められています。博士号を保有しているから、有名研究室の元ポスドクだからといって待遇が良くなることはありません。
ただ、出世にはプラスに働くと思います。「研究所長は博士号保有者のみ」というような暗黙の了解がある企業もあります。
なお、情報工学やデータサイエンス系なら破格の年収で人材を募集しているところもあります。
異動が少ないため人間関係は密
研究職として内定を得られたなら、その配属先は研究所です。よほど異動が活発な会社でない限り、それほど異動はありません。そのため、良く悪くも人間関係が密になります。
大学院やポスドク時代もそうですが、試薬の発注や機器の予約でいらいらすることもあります。逆に、短期間で仲を深められる良さもあります。
本記事のまとめ
まとめです。
- バイオ(生物)系大学院生/ポスドクの就職活動は企業調査が大事
- 知られていないだけでバイオ事業を持つ企業はある
- 求人内容に100%マッチしてなくても構わない
- アカリク就職エージェントがある
- 大学院卒・ポスドク向けに特化した新卒用就職エージェント!
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バイオ系(生物系)の就職活動に関する記事
ライフサイエンス系の大学院生(修士)の方向けに新卒就職活動の難しさや方法を紹介しています。
企業から採用オファーのスカウトが来るメリットとそのサービスを紹介しています。
バイオ系(生物系)の転職先候補として、バイオロジーに関連した企業を紹介しています。
就職活動体験談を公開しています。
エージェントの担当者が専門分野をわかってくれるのでおすすめです。エージェントの方は、大学院生として就職活動をした経験がある方たちなので、同じ目線でアドバイスしてもらえます。
他にも新卒向けの就職エージェントサービスはありますが、大学院生に強い就職エージェントはありません。
過去に内定を得た学生のデータもありますので、自分と類似した状況の人たちがどのような企業から内定を得たのか教えてもらえました。紹介してくれる企業も、こんな仕事もあるのかといった気づきもありました。
アカリクはイベントも面白いです。
自分の研究内容、直接アピールするスカウト形式のイベントや、業界研究セミナーや企業交流セミナーなどいろいろあります。
また、インターンのオファーも多く来たりします。自分のプロフィールを見た企業の採用担当者から連絡が来ることもあります。