神経幹細胞の再生能を発見-細胞の「形」の柔軟性が脳の拡大に果たす役割-

理化学研究所の生命機能科学研究センター 非対称細胞分裂研究チームが放射状グリア(神経幹細胞)に関する論文を発表しました。

放射状グリアは対象分裂によって増殖し、その後非対称分裂によって放射状グリアと分化細胞に分かれます。これまでは、放射状グリアの頂端-基底軸に対して分裂軸の角度が変わることにより、対象分裂から非対称分裂に移行すると考えられていました。

しかし、本チームの過去の研究において、増殖期にいくら分裂軸の角度を変えても、放射状グリアの基底側への移動は起きず、全く正常な構造が保たれることを報告しました。

今回、LGN(GPSM2)タンパク質による分裂軸の厳密な制御をなくしても増殖期には頂端面が高効率で再形成されたことから、分裂軸の厳密な制御は放射状グリアの対称分裂に不要であることを発見しました。

論文

Fujita, I. et al., Endfoot regeneration restricts radial glial state and prevents translocation into the outer subventricular zone in early mammalian brain development, Nature Cell Biology, 22, 26-37(2020).

プレスリリース

理化学研究所, 神経幹細胞の再生能を発見-細胞の「形」の柔軟性が脳の拡大に果たす役割-(2019年12月24日)

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