クラウドファンディングで研究費の調達に成功:湘南ヘルスイノベーションパーク

– 2020年3-5月に実施した第1号プロジェクトに続き、第2号でも当初目標額を大幅に上回って達成
– 横浜市大 小島准教授による「液体肝臓」開発の研究資金調達 計383人のご支援で、目標額600万円を大幅に上回る1200万円を達成
– 今後、湘南アイパークが設備とコミュニティの活用機会を提供し、研究を促進

湘南ヘルスイノベーションパークの実施したクラウドファンディング

湘南ヘルスイノベーションパーク(以下、「湘南アイパーク」)は、インキュベーション事業の取り組みのひとつとして、日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営するREADYFOR株式会社(以下、「READYFOR」)と業務を提携し、クラウドファンディングを通じた研究者の研究資金調達をサポートしています。
今回、第2号プロジェクトとなる液体肝臓で、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを!」(横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科 再生生物学研究室 小島伸彦准教授)のクラウドファンディングを2020年9月1日~11月30日に行いました。その結果、本事業の目標額600万円を達成し、総額1200万円を超える資金を調達しました。

この枠組みにおいて、研究者は、クラウドファンディングを通じた資金調達に挑戦、成功した場合は湘南アイパークの研究設備、また湘南アイパークが提供するサービス・機会を活用できるようになります。研究者が研究の意義を広く社会に発信し、人々の支援を得たプロジェクトに対して、湘南アイパークが研究の場を提供するというしくみです。

目標額を達成したことを受け、横浜市立大学 小島准教授は次のようにコメントしています。
「皆様のあたたかい応援・ご支援のおかげで、目標金額を達成することができました。心より御礼申し上げます。プロジェクトとしては、ここがスタートラインです。患者様やご家族、ご支援いただいた皆様の思いに応えるため、一層気を引き締めて『液体肝臓』の開発に取り組んでいきます。」

また、湘南アイパークのジェネラルマネジャー藤本利夫は次のように述べています。
「フェニルケトン尿症といえば、治療は低たんぱく食による食事制限で、医療としては解決済みの病気だと誤解していました。実は食の楽しみを奪われ、生活の不自由を感じておられる方が増え続けている現状を小島先生の研究から教えていただきました。先生の想いが多くの支援される方につながり、研究が多くの患者さんに届いていくことを願います。アイパークは今後もこうした研究者を支援していきます。」

本案件は、湘南アイパークがヘルスケア分野の基礎研究における資金調達手段として、クラウドファンディングを活用した第2号案件です。湘南アイパークは今後もREADYFOR社と協力しクラウドファンディングの活用により、これまで実施してきた民間企業・大学・行政との共創に加え、「市民を巻き込んだヘルスイノベーションエコシステムの構築」を目指します。

今回のプロジェクト概要

  • 研究タイトル:「液体肝臓で、フェニルケトン尿症の患者さんに食の楽しみを!」
  • 実行者名:小島伸彦(横浜市立大学大学院生命ナノシステム科学研究科 再生生物学研究室 准教授)
  • 公開期間:2020年9月1日(火)~2020年11月30日(月)23時 【90日間】
  • プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/liquid-liver 
  • 目標金額:600万円
  • 支援金の使途:肝臓の代謝酵素を封入した赤血球である「液体肝臓」を、細胞を用いて研究するための研究資金
  • プロジェクト概要:肝臓移植に代わる低リスクな治療実現が期待できる「液体肝臓(本研究の造語)」の開発研究を行っています。生まれつき肝臓の一部の機能が欠損する病気であるフェニルケトン尿症は、理論的には肝臓移植によって治療することができますが、移植に伴う高いリスクを考え併せると、実際に肝臓移植が選択されることはありません。フェニルケトン尿症の患者さんは、生まれてすぐに特殊なミルクで育てなければならず、成長してからも、生涯に渡って野菜などの低タンパク食品と特殊ミルクのみという食生活となります。今回のプロジェクトでは、こうしたフェニルケトン尿症の患者さんを食事制限から解放する希望につながる「液体肝臓」 (肝臓の代謝酵素を封入した赤血球を輸血する治療法) の研究を行います。

READYFORとの提携の概要

全国の大学などの研究拠点には優れた基礎研究の成果(シーズ)がたくさんあります。しかし、研究資金の不足や連携企業を見つける難しさにより、事業化までたどり着くことが非常に難しいのが現状です。
湘南アイパークでは優れたシーズが臨床応用、事業化にシームレスに進むよう、湘南アイパーク入居企業・団体の協力のもと、企業間のマッチング、共同研究の推進などを行っています。

本取り組みでは、医療・研究分野のプロジェクトにおいて資金調達の実績が豊富なREADYFOR (1.6万件以上のクラウドファンディングサポート実績や国立大学を中心とした30以上の大学とのネットワークを有する)と提携することにより、湘南アイパークは基礎研究と事業化の間にあるギャップを埋める「ギャップファンド」の役割を果たします。
また、クラウドファンディングを用い、幅広く一般の方に「支援」という形でご参加いただくことにより、研究内容や成果を認知いただき、市民を巻き込んだヘルスイノベーションエコシステムの構築を目指します。

iPark Crowdfunding による研究インキュベーションの仕組み

クラウドファンディングに挑戦する研究者は、READYFORと湘南アイパークによるクラウドファンディングサポート、PRサポートを受けることができます。また、目標額の資金調達達成後には、湘南アイパークに入居し、ライフサイエンスに関わるさまざまな業種の入居者、メンバー(入居79企業・団体、メンバー31社、計2000人以上)とのコラボレーションの機会を得ることができます。

特に、創薬に関連する案件については、プロジェクトが確実に結実するように、湘南アイパークに入居する創薬ソリューションプロバイダーであるアクセリード社などの協力を得て、創薬およびビジネスの観点からのアドバイスを提供します。

READYFOR株式会社とは

READYFOR株式会社は、「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンに日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」、法人向け事業「READYFOR SDGs」を運営しています。2011年3月のサービス開始から1.6万件以上のプロジェクトを掲載し、70万人から160億円以上の資金を集め、国内最大級のクラウドファンディングサービスとして、中学生から80代の方まで幅広い方々の夢への一歩をサポートしています(2020年11月時点)。

「カンブリア宮殿」をはじめさまざまなメディアに掲載され、2016年6月サービス産業生産性協議会が主催する第1回日本サービス大賞優秀賞を受賞。2019年5月経済産業省等が主催する第5回日本ベンチャー大賞経済産業大臣賞(女性起業家賞)を受賞。

湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)について

湘南アイパークは、2018年4月に設立された製薬企業発のサイエンスパークです。幅広い業種や規模の産官学が結集し、ヘルスイノベーションを加速する場となることを目指しています。製薬企業のみならず、次世代医療、AI、ベンチャーキャピタル、行政など約100社、計2,000人以上(2020年11月現在)の企業・団体がエコシステムを形成しています。

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