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Craif(旧Icaria)

【AMED採択】Craif(旧Icaria)社×名古屋大学×北斗|尿検査による早期がん診断

Craif(クライフ, 旧Icaria)株式会社と名古屋大学・社会医療法人 北斗が共同研究中の「超高精度・無侵襲早期がん診断を実現する尿中 microRNA の簡易な機械解析システムの開発」が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「先進的医療機器・システム等開発プロジェクト」※1に採択されました。

これにより、Craif(旧Icaria)社は最長で5年間に渡って、研究費用の支援を受けることが決定しました。

※1:令和2年度「先進的医療機器・システム等技術開発事業」における「先進的医療機器・システム等開発プロジェクト」重点課題「検査・診断の一層の早期化、簡易化」

研究概要

Craif(クライフ, 旧Icaria)

当社が、名古屋大学・北斗と共同研究中の「超高精度・無侵襲早期がん診断を実現する尿中 microRNA の簡易な機械解析システムの開発」がAMEDの「先進的医療機器・システム等開発プロジェクト」※1に採択されました。これにより、当社は今後最長で5年間に渡って、研究費用の支援を受けることが決定しました。

AMEDは、国が定める「医療分野研究開発推進計画」に基づき、医薬品、医療機器・ヘルスケア、再生・細胞医療・遺伝子治療等6つの統合プロジェクトを中心とする研究開発を推進しています。基礎研究から実用化まで一貫した研究開発を行うことにより、成果を一刻も早く患者さんにお届けすることを目指しています。

当社では今回の採択を受け、尿検査による超高精度早期がん診断※2の開発をさらに加速していきます。今後、脳腫瘍をはじめとしたアンメット・ニーズが高いがん種の高精度早期発見検査の実用化を目指して、技術開発を進めてまいります。

※2:2019年度より名古屋大学・社会医療法人北斗と共同研究中を開始。

共同研究者コメント

名古屋大学大学院医学系研究科 脳神経外科 准教授
夏目 敦至 先生より:

 脳腫瘍は物忘れなどの症状を起こすことがあります。物忘れや認知症は関心がありながら、脳腫瘍を疑って脳MRIなどの検査をされることは少ないです。このように本当はニーズがありながらも、「まさか」という意識のため十分満たされていないことをアンメットニーズと言います。一滴の尿で脳腫瘍があるかどうか早期に分かれば、安全に治療することが可能になります。それを実現する画期的な技術です。

慶応義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット 特任助教 北斗病院腫瘍医学研究所 医師
加藤 容崇 先生より:

 次世代シーケンサーによる遺伝子解析技術が進み、個々のがん遺伝子を網羅的に調べる「がんゲノム医療」が急速に普及してきており治療成績は上がってきていますが、それでも高悪性度のがんは依然として治療が困難です。がんを治すには「早く見つけて早く治療する」しか方法がありません。しかし、がんを早く見つける技術には、簡便、安価、高精度、患者さんの負担が少ない、など多くの制約があり社会実装は非常に困難です。本研究はそれらの多くの制約を突破できる可能性があり、新たながん医療を切り開く技術だと思います。

当社の技術と提供価値

 当社は、名古屋大学発ベンチャーとして、日本が誇る素材力を用いて尿からエクソソームを網羅的に捕捉し、AI(人工知能)を組み合わせて医療に応用することで、現在のがん診療が抱えるさまざまな課題解決に取り組んでます。

当社のコアテクノロジーは酸化亜鉛ナノワイヤを用いた独自のエクソソーム抽出デバイスにあります。エクソソームには核酸やタンパク質などさまざまな生体分子が含まれており、バイオマーカーとして着目を集めています。

本デバイスを用いることでエクソソームを高効率に抽出することができ、疾患の発症や悪性化に深く関与しているmiRNAを1,300種類以上検出し、その発現パターンを機械学習で解析することで高精度でがんを検出することに成功しています。

尿由来エクソソームmiRNA

本技術を応用することで、わずか一滴の尿から高精度でがんを早期発見する検査や、ひとりひとりに最適な治療の選択が可能となる検査を開発し、人々ががんで命を落とすことのない世界を目指します。

Craif(クライフ, 旧Icaria)社概要

事業内容:尿中miRNAをバイオマーカーとしたがんの早期発見
代表者:代表取締役 小野瀨 隆一
本社所在地:〒113-0033 東京都文京区本郷3-38-14 NEOSビル3F
URL: https://www.craif.com/

Craif(クライフ, 旧Icaria)社概要

Craifの使命は、「人々が天寿を全うする社会の実現」です。
がんは早期に発見することで、患者の生存率が上昇し、予後も大きく改善することが知られています。 また、既存のがん診断には痛みを伴うものや、精度の不十分なものも多く、定期的な診断・早期発見には不向きであるのが現状です。 そこでCraifは、尿検査による「痛みのない高精度ながん早期発見」により、人々ががんで命を落とすことのない世界の構築を目指します。

Craif社のスペシャルアドバイザー

臨床分野
涌井 昌俊

1997年 慶應義塾大学医学部 助手(内科学)。東京大学大学院医学系研究科人類遺伝学分野 客員研究員。
2001年 フロリダ大学医学部リウマチ・臨床免疫学部門 リサーチフェロー。
2007年 慶應義塾大学医学部医化学教室 学部内講師。
2009年 慶應義塾大学医学部臨床検査医学教室 学部内講師。
2010年 慶應義塾大学医学部臨床検査医学教室 専任講師(大学病院中央臨床検査部主任医師兼務)。
2017年 慶應義塾大学医学部臨床検査医学教室 専任講師(大学病院臨床検査科主任医師兼務)。

工学分野
馬場 嘉信

2004年 名古屋大学・工学研究科教授。
2008年 同大学医学系研究科協力講座 教授。
2010年 産業技術総合研究所健康工学研究部門 研究顧問。
2017年 東京大学理学研究科専攻共通流通講座(化学) 教授 。
2017年 現在 JST・CREST「細胞外微粒子」 研究総括。
2018年 同大学ナノライフシステム研究所 所長。

[受賞]
Merck Award(2004)
日本化学会学術賞(2008)
文部科学大臣表彰科学技術賞(2016)
日本分析化学会学会賞(2015)他

機械学習分野
鷲尾 隆

1988年 東北大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程後期修了
1988年 日本学術振興会特別研究員
1990年 マサチューセッツ工科大学原子炉研究所客員研究員
1996年(株)三菱総合研究所主任研究員
2006年 大阪大学産業科学研究所助教授
2006年 – 現在 統計数理研究所客員助教授
2006年 – 現在 大阪大学産業科学研究所教授
2006年 統計数理研究所客員教授

知財分野
赤津 豪

東京大学工学系大学院 博士(工学)。
University of California at Santa Barbara, 留学。
独Max-Planck-Institut für Metallforschung, 研究員。
2002年フランスSOITEC社 R&D部門 Project leader。
2008年 帰国後、都内複数の特許事務所にて勤務。
2014年Quantum Biosystems入社 Director of IP。
現在は、技術系スタートアップの知財強化、製薬系スタートアップの共同創業者。
専門技術分野は材料工学、電子・バイオデバイス等。
英独仏語いずれも堪能。
付記弁理士。

本記事で使用している画像は、各法人ウェブページより転載しています。

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